Life in California
ライフ in カリフォルニア/歴史・習慣
Life in California ライフ in カリフォルニア
2006年06月17日

日本ってどんな印象?

お友達とランチをしました。4月上旬、東京を案内してあげたお友達です。

彼女は、韓国で生まれましたが、小さい頃にアメリカにやって来たので、ほとんど韓国語も覚えていないという、立派なカリフォルニアガールです。ある意味、アジアのルーツを捨て去ろうと努力していたのかもしれません。アジア系よりも白人のアメリカ人と仲良くしてきたようです。

そんな彼女が、白人のダンナさんが日本に出張し始めたのをきっかけに、自分も日本に行ってみたいと思い始めました。


実は、ダンナさんは、初めての日本出張で、いやな目に会ったのでした。成田エキスプレスが東京駅に到着したあと、構内では右も左もわからない!
 もう完全に頭が真っ白で、パニック状態。

それがトラウマのようになっていて、それ以来、成田空港からは直通リムジンバスで常宿のホテルに向かうようになりました。
 いくら英語で小さくサインが掲げてあっても、あの東京駅の雑踏では、どこへ向かったらよいのやら、素人さんには難しいかもしれません。

そんなダンナさんの武勇伝を聞いて、彼女は、日本ってそんなにひどいのかしら?とでも思ったのかもしれません。それから間もなく、初めてのひとり旅で、日本に挑戦!

そういう彼女も、迷子にならないようにと、成田からはリムジンバスで新宿のホテルに直行したのでした。夕方の混雑時で倍くらい時間はかかりますが、一番簡単な方法ではあります。新宿に着く成田エキスプレスなんて、東京駅よりも難しそうですから。

まあ、ひとり旅の不安はあったものの、彼女が到着後、すぐにわたしたちがホテルに迎えに行ったので、とっても安心してくれたようです。それが証拠に、そのあとはすぐ、好奇心旺盛な本来の姿に戻っていました。


最初の晩は、サンノゼから到着したばかりなので、ホテルの近くの西新宿を案内しました。
 彼女は開口一番、「あら、スタバがないわ!」とのたまいます。どうも、毎朝の儀式であるスターバックスがホテルのすぐ横にないのが、お気に召さないご様子。

「きっとそばにあるはずだから」となだめすかし、高層ビルへ。そこの居酒屋で晩御飯にしたのですが、よく飲むし、よく食べる。これは何?あれは何?と出てくるものを何でもトライしてくれます。もともと日本食は好きなようですが、おでんも肉じゃがもエイひれも何でも食べてくれます。ただ、鶏肉の半生には閉口していましたが。

そして、その帰り道、到着したばかりの彼女の東京論が始まるのです。この街は何やらヨーロッパや香港に似ているわと。

ニョキニョキと高層ビルが立ち並ぶ様は、建て込んだ香港にそっくりだし、地下鉄が縦横に走り、街中を移動するのに公共の乗り物を利用するところなどは、パリなんかのヨーロッパの街にそっくり。歩いて日々のお買い物をするあたりも、アジアやヨーロッパの街そのものだと。

まあ、マンハッタンなど一部の地域は別として、街が平坦に広がり、どこへ行くにも車で移動するアメリカとは大違いであることは確かです。そこのところが、彼女の強烈な印象となったようです。


さて、その翌朝、彼女を迎えに行くと、スタバを見つけたわ!と、開口一番にご報告。そして、安心した彼女は、東京でぜひ行ってみたいところがあると言うのです。どこかと思いきや、代々木公園。十年ほど前、何やら本を読んだらしく、写真で見たような、派手に着飾った若い子たちの集まりを見てみたいと言うのです。

彼女の言っていたのが、いったいどの世代の集まりかは定かではありませんが(まさかオリジナルの竹の子族ではないでしょうが)、連れて行ってあげると、そんなグループはもう存在しないではありませんか!しょうがないので、落胆する彼女に、満開を過ぎた桜を見せてあげたのでした。
 けれども、ラッキーなことに、公園の出口に、フリフリのドレスに身を包む少女たちがいるではありませんか!一緒に写真を撮ってあげると、とっても喜んでいました。来た甲斐があったわ〜と。
 そして、竹下通りで、メイドのコスチュームなんかを見つけると、嬉々としてこう言うのです。「あ〜、これが有名なメイドね」って。

その数日後、すっかり原宿のプロになった彼女は、台湾から到着した友達を竹下通りに連れて行き、自分もちゃっかり、ピンク色のかわいらしいスカートを手に入れたようです。「1200円だったのよ、日本にもそんな安いものがあったのねぇ」ですって。


東京第一日目のこの日、途中から連れ合いも参加し、表参道、銀座、お台場、六本木と案内してあげました。浅草なんかは、すでに観光ルートに入っているでしょうから、勝手にやってくださいということで。

表参道では表参道ヒルズと真新しいラルフローレンのビル、銀座では楽しいグッズがいっぱいの文房具屋さんとショッピングコース。そして、お台場では海辺から望む東京の遠景を見せてあげました。
 「ゆりかもめ」が走るレインボーブリッジもさることながら、お台場の自由の女神は、彼女のお気に入りだったようです。どうして、あんなところに自由の女神がいるの?と、アメリカに戻っても、しつこく言っていました(どうしてなんでしょう?)。

そして、東京を満喫したいならと、六本木ヒルズの展望台に上り、四方に見下ろすだだっ広い東京を見せてあげたのでした。
 あのヘンな建物は何?こっちの建物は?と、歴史的な建物よりも、新しいビルに目が行くようです。歴史の説明をしてあげても上の空。東京の近代的な一面に、大いなる興味を示していた彼女なのでした。

締めくくりは、六本木のろばた焼き屋さん。やれどっちの板さんがかわいいの、あのカップルはわけありじゃないの?だのと、店内でも鋭い観察は欠かしません。
 余興でおもちをつかせてもらったり、板さんにはビールをご馳走してあげたりと、どこまでも楽しいディナーなのでした。

最後に立ち寄ったバーでは、グラスに丸い氷が入っていなかったのが、いたく残念そう。のんべえの彼女は、「東京に行ったら丸い氷」と、脳みそに刻み込まれていたようです。どうやら、新宿が舞台となった映画『ロスト・イン・トランスレーション』で学んだようです。


その後、合流した友達と東京を後にし、一路西へ。京都、大阪、広島と、駆け足ながらも、精力的に廻ったようです。
 京都では舞妓さんの踊りを見て、広島では本場のお好み焼きを食べ、宮島では純日本風の旅館に泊まって、もうとっても日本を満喫したわ、と自慢していました。

厳島神社では古式ゆかしい結婚式を見かけ、お嫁さんの「角隠し」の意味まで教えてもらったのよ、と得々と語ってもくれました。

そんな彼女は、日本はとってもいいところだと言います。「日本を好きにならない人がいるはずがない(Who doesn’t love Japan?)」だそうです。
 どうしてって、街がきれいだし、道もきれいに掃除されている。誰もその辺にゴミを捨てたりはしない。
 そして、人も礼儀正しい。とくに、レストランやお店はとても丁寧で、アメリカとはぜんぜん違うと。「こっちだったら、What do you want?(何か用?)って感じだものね」と。それには、わたしも大きくうなずきました。

それから、何がいいかって、日本ではよく歩くことだそうです。毎日すごく歩いたから、自然とお腹の肉が減ったわと、お腹をさすります。日本から戻って以来、毎朝のスタバへも、家から1キロ歩いて通っているのだと言います。「ちょうど仕事も辞めて一息ついているところだし、歩くのはちょうどいいのよ」とのこと。

たしかに、アメリカで大問題となっている肥満の原因は、どこにでも車で出向く車社会にあるのかもしれないなぁと思い当たるのです。アメリカの住人は、もうちょっと歩かなければ。

と言いながら、あとで聞いてみると、三日坊主の彼女は、すぐにスタバへ歩くのを辞めてしまったそうですが。なんともアメリカ人らしい彼女なのでした。

ひとりごと:彼女も同じことを言っていましたが、アメリカの男性陣が日本に行くと、口を揃えてこう言うんですよねぇ。日本の女性はきれいだって。お化粧もちゃんとしているし、身なりだって整っている。まあ、どこかの国民のように肥大化してないっていうのもあるんでしょうね。
 「人を外見で判断するな(Don’t judge a book by its cover)」なんて申しますが、あそこまで肥大すると、ちょっとね・・・


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