Essay エッセイ
2008年06月22日

お知らせ

ここでちょっと、お知らせがあります。

このウェブサイト 『 夏来 潤のページ 』 では、あちらこちらで別のウェブサイトへとリンクを張っております。

そのほとんどは、わたしが毎月連載中の 『 シリコンバレー・ナウSilicon Valley NOW )』 というコラムへのリンクとなっておりますが、昨年11月、このコラムを掲載してくださっているインテリシンク株式会社のウェブサイトが一新されたため、こちらのページからのリンクがうまく動かなくなっておりました。

(注:現在は、『シリコンバレー・ナウ』のコラムは、当ウェブサイトに統合されております。)

本来は、一新されたときにリンクをすべて手直しすべきだったのですが、なかなか時間に余裕がなくって、そのままの状態になっておりました。が、ようやく、先日、手直しを完了し、今までの不都合をめでたく解決するに至りました!

(わたし自身もときどき経験するのですが、せっかくリンクがあるのに、それがうまく行かないと、ちょっとがっくりですものね。)

まあ、半年以上も放っておくな!というところではありますが、その辺は、どうぞご勘弁くださいませ。


というわけで、ここでちょっと、前回のエッセイのおまけ話などをいたしましょうか。

先日は、「 暑~い夏至、小鳥編 」と題し、小鳥さんたちの水浴びの様子をお伝えいたしました。

すると、今朝もさっそく、噴水には前回の登場人物である、お腹が赤い小鳥さんと黄色い小鳥さんがやって来ました。

こちらが、赤い小鳥さん。

そして、こちらが、黄色い小鳥さん。

相変わらず、その鮮やかな色で、見る者の目を楽しませてくれています。

けれども、不思議なことに、例のオレンジ色の「我が物鳥」がいないと、ふたりとも水浴びをしないんですよ。

今日は、昨日ほど暑くはないので、水を飲むだけで、水浴びすることもないかなぁと思ったのでしょうか。

それとも、我が物鳥がいないと、相手の目を盗んで水浴びするスリルが味わえないから、つまらないなぁとでも思ったのでしょうか。

いろいろと思いをめぐらせているうちに、ハタと気が付いたことがありました。

それは、赤い小鳥も黄色い小鳥も、違う個体なのではないか。つまり、とってもよく似ているけれど、先日の小鳥さんたちとは「 別人 」なのではないかと。

たしかに、そうやってよく見ると、黄色い小鳥さんの方は、どうも種類から違っているようです。お腹の黄色いところや、体のサイズはとても似通っているのですが、頭や背中の色が微妙に違っているようです。今朝の黄色鳥さんは、もっと色が薄いようなのです。

そして、赤い小鳥さんの方は、種類は先日とまったく同じでも、明らかに別人の雰囲気を持っています。

ひとつに、今朝の小鳥には、つがい(夫婦)となる相手がいるようだったし、第一、態度がまったく違うのです。

どうでしょう、この堂々とした自信たっぷりの態度!

背筋もピッと伸びて、「ここは、僕の領地だ」と言わんばかりです。

そして、座っている位置もまるっきり違う! まるで王様の玉座のように、一段高い所に構えています。


実は、とってもおもしろい調査があって、小鳥の世界では、「おしゃれな男の方が圧倒的にモテる」そうなのです。

これは、れっきとした科学的な調査で、コロラド大学とアリゾナ州立大学の研究者たちが実験を行った結果として、生物学の科学雑誌 『 Current Biology 』 に掲載されたものです。

実験とは、ツバメ( barn swallow )のオスの羽根に、ちょっとした細工をすること。オスの羽根の黒い部分を、人間さんがマジックでもっと黒く塗ってあげるというものなのです。

なんだか、とても単純な細工ではありますが、実は、これが、ものすご~く効果があるのだそうです。

マジックで塗られ、より黒い羽根を持つオスは、メスにとってはとてもセクシーな異性と映り、とたんにモテるようになる(そして、交尾の回数も増える)。

まあ、そこまでは、3年前の実験でも確認済みだったことですが、今回の実験では、モテることにより、男性ホルモンであるテストステロン( testosterone )の分量も増えるということがわかったそうです。

メスが自分に魅力を感じていることがわかると、だんだんと気分がよくなって、自信もついてきて、ホルモンの増加という体内の化学変化をももたらすのではないか、と推論されています。

なんでも、体内の化学変化は、ものの一週間のうちに現れるそうです。まさに、効果テキメン! そして、見た目も、グンとスリムになる。

しかも、まったく逆に、黒く塗られなかったオスの方は、ホルモンのレベルが半分に減ってしまったとか!

なんとも過酷な実験ではありますが、この実験を行った研究者曰く、

「やはり、“服が男を作る( clothes make the man )” なのよ!」

そう言われてみれば、今朝の自信たっぷりの赤い小鳥さん、先日の赤い小鳥さんよりも、が鮮明だったような・・・

いかがでしょう、こちらの写真と見比べてみてください。

先日の小鳥さんは、やっぱり赤が薄いでしょ?

後記:それにしても、近頃、日本では、きな臭い事件や大地震などの天災が連続して起きているようですが、こちらの「人畜無害」のウェブサイトで少しでもホッとできるようにと、これからもがんばります!


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