English words
英語ひとくちメモ/おもしろ表現
English Words 英語ひとくちメモ
2015年04月02日

A blessing in disguise(変装した天の恵み?)

今日のお題は、ちょっと珍しい響きの言葉です。

でも、a blessing in disguise というのは、日常よく使われる表現です。

ま、長い名詞になるのですが、直訳すると「変装した天の恵み」。

最初の a blessing というのは、「神さまの恩恵」とか「天からの贈り物」といった意味。

次の in disguise は、「変装している」という意味です。

ちなみに、disguise(発音は ディスガイズ、「ガ」にアクセント)は、「変装」とか「~を変装させる、他のものに見せかける、隠す」という意味。

この in disguise に似た言葉で、incognito(インコグニート)「お忍びで」という表現もありますね。

それで、ふたつをつなげた a blessing in disguise となると、

「最初は悪く思えたけれど、あとになって考えてみると、とっても良いこと」という意味合いになるのです。

ですから、「最初はイヤだったけれど、あとから考えてみると、とってもラッキーなことだったなぁ」と、喜ばしい出来事を表現したものですね。


それで、この表現は、ごく最近、ある方がおっしゃったものでした。

先日フォトギャラリーでご紹介した、Manresa(マンリーサ)というシリコンバレーの「二つ星」レストラン。

このお店のある男性スタッフの方が、a blessing in disguise と表現なさったのです。

マンリーサは、昨年7月に「ほぼ全焼」という災難に遭ったのですが、お店が再開するまでの6ヶ月、スタッフの方々は「自宅待機」となりました。

中には、他の場所でアルバイトをなさった方もいらしたそうですが、この方は、6ヶ月をずっと家で過ごされたとか。

災禍の時は、まだ1歳半の女の子がいらっしゃって、2歳になるまでの半年間、この子と遊んで暮らしたそうです。

I spent quality time with my daughter, and bonded with her
 娘ととってもいい時間を過ごして、大の仲良しになりました

quality time は「上質の時間」、bond は「絆(きずな)を深める」という動詞)

夜しか営業しないレストランではありますが、娘が起きた頃には出勤していて、帰宅した頃には、彼女はすでに夢の中。

そのため、彼女が起きている間になかなか会えなかったし、ましてや、一緒に遊ぶなんて・・・。
 が、思いもよらずに「自宅待機」となり、ずっと一緒にいられた。

ですから、

It was a blessing in disguise
 それ(災禍で娘と過ごせたこと)が、この上なくラッキーなことだった

たとえ、その間、給料が入ってこなくても、娘の人生で大事な時期(crucial time of her life)を一緒に過ごせたのは、とっても良かったよ、そうおっしゃっていたのでした。

それにしても、半年の自宅待機の末、お店のスタッフ全員が戻って来られたそうですから、オーナーシェフのデイヴィッドさんは、みなさんに慕われているのでしょうね。


というわけで、a blessing in disguise

そのときには大変に感じられたけれども、あとから考えてみると、ラッキーなこと。

人生には、そんなことが結構たくさんあるような気がするのです。


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