English words
英語ひとくちメモ/場面
English Words 英語ひとくちメモ
2011年09月08日

I give you my word(お約束します)

ちょっと前に、こんなことを書いてみました。

「形容詞は、自分の感情や物事の様子をうまく表してくれるので、できるだけたくさん知っていた方がいいでしょう。言い換えれば、英語を勉強する上では、形容詞がキーとなるのではないでしょうか」と。

たとえば、A is BAB である」という文章。

この中で、B の部分がちんぷんかんぷんでは、なかなかコミュニケーションは進まないですものね。

そんな形容詞のお話のときに、ついでにこんなことも書いてみたのでした。

「それ(形容詞)に比べると、日常会話に出てくる動詞なんて、have とか get とか take とか、いつも決まったものしか使っていないような気もするのですよ」と。

そうなんです。きらびやかな形容詞に比べて、普段使っている動詞は、ちょっと地味かなぁとも思うんです。

でも、地味だからこそ、使い方をきっちりと把握していないといけない、とも言えるんですけどね。


というわけで、今回は、「地味な」動詞のお話をいたしましょう。

まずは、こちら。

I give you my word.

動詞 give は、「与える、あげる」という意味ですので、「わたしは、あなたに言葉をあげましょう」??

なんか変ですよね。

実際には、「わたしは、あなたにお約束しますよ」とか「保証しますよ」という意味になります。

慣用句 give ~ my word で、「わたしは、~(人)に対して約束する」といった意味に変身するのです。

I give you my word I won’t make the same mistake twice.

「わたしは、同じ過ちは二度と繰り返さないことをお約束します」

お~、なんとも立派な約束ですねぇ。

「約束する」という意味では、動詞 promise と同じですが、こういう言い方をすると、なんだかもっとすごい約束をしているようにも聞こえるのです。


そして、こちらも、同じような意味になります。

You have my word.

「あなたは、わたしの言葉を持っている」転じて、「あなたにお約束いたします」。

こちらが言ったことに対して、相手が何かしら疑いのまなざしを投げかけてきたら、すかさず、こう言ってあげればいいのです。

You have my word on it.

「(それについては)わたしが保証しますから、どうぞ安心してください」

ちょっと気取った言い方になりますが、こんなものもありますね。

Consider it done.

この場合、動詞 consider は、「~と解釈する」という意味合いになります。

ですから、相手に対して「もうできたものだ(done)と解釈してくださって結構ですよ」と宣言しているのです。

簡単に言うと、「わたしが請け負いました」「承知いたしました」という意味になるでしょうか。

ちなみに、it というのは、その前に会話に出てきた事柄をさしますね。

たとえば、「明朝の営業会議は、君が音頭取りをしてくれよ(I want you to lead the sales meeting tomorrow morning)」と、上司に頼まれたこととか。

こういうときには、胸を張って、宣言いたしましょう。

Consider it done!

「承知しました!」


というわけで、動詞 givehave、そして、ちょっと気取った consider が出てきました。

お次は、get にいきましょう。

I get it.

一番簡単な構文ですが、シチュエーションによっては「わかったよ」という意味になります。

動詞 get は、「~を手に入れる」という意味ですが、「わたしは、それを手に入れる」転じて「理解する」といった意味合いにもなるのです。

たとえば、相手がくどくどと説明しているとき、ひとこと言うのです。

OK, I get it.

「もうわかったよ(だから、その話はもういいよ)」

一方、別の場面では、I get it は、違った意味にもなりますね。

たとえば、玄関のチャイムが鳴って、「わたしがドアを開けましょう」と意思表示する場合。

または、電話が鳴って、「わたしが受話器を取りますよ」と言いたい場合。

こういう場合の get は、実際に「~を手にする」という意味で使われていますね。

I get it.

「わたしがドアを開けましょう」「わたしが受話器を取りましょう」

まあ、文章が単純なので、いろんな場面で使えるということでしょうか。


それから、「わかる」の意味の I get it と似たものに、こんなものもあります。

I got you.

「あなたの言っていることがわかったよ」

ここで「わたしはあなたを獲得した」というのは、「あなたを理解した」という意味に変化するのです。

一方、緑の原っぱで、鬼ごっこをしていたとしましょう。

ここで誰かを捕まえたときには、実際に「あなたを獲得した」という意味になるでしょう。

I got you!

「捕まえた!」

そして、こういうのもありますね。

Gotcha!

こちらは、I got you の省略形で、発音は「ガッチャ」という風になります。

「わかった」という意味でも、「捕まえた」という意味でも、両方に使えます。

でも、同じ「捕まえた」でも、比喩的に「いたずらで捕まえた(いたずらにひっかけてやった)」といった感じにもなるでしょうか。

Gotcha!

「や~い、ひっかかったぁ!」


はたまた、まったく違った意味になることもあるでしょう。

I got you.

「あなたを守りますよ」

こういう意味合いで使うときには、こんな言い方もしますね。

I got your back.

こちらは、「あなたの背中を手に入れた」転じて「あなたを守ってあげよう」という意味になります。

なんとなく、「あなたが背後から何者かに襲われるのを守ってあげましょう」と言っているような感じがするでしょう。

似たような表現に、こんなものもあります。

I got you covered.

「あなたをちゃんとカバーしている(守っている)」

やっぱり「あなたが襲われるのを守ってあげましょう」みたいに聞こえてくるのです。

でも、実際は、必ずしも「裏社会」の恐~い場面だけではなくて、「ちゃんと見守っているから、安心してね」と、相手を安堵させる言葉でもあるのです。

すぐそばにいるから、安心してチャレンジしてみてください、みたいなニュアンスでしょうか。

というわけで、「地味な」動詞ですが、簡単なものほど、いろんな意味に変身するのです。

今回ご紹介したものは、まだまだ氷山の一角ですので、いつかまた違った動詞の使い方をご紹介いたしましょう。


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