English words
英語ひとくちメモ/場面
English Words 英語ひとくちメモ
2010年02月15日

Upside down (逆さま)

今日は、この形容詞で行きましょう、upside down

「上部」を表す upside と、「下向き」を表す down がつながった言葉です。

「上の部分が下向きになっている」ということですが、この upside down 全体で「逆さまになっている」という形容詞になります。

ハイフンでつなげて upside-down と書く場合もあるようですが、ハイフンが無い方が一般的なようではあります。

それで、何が逆さまになっていたかと言うと、こちらの箱。

ヴァレンタインデーを控えて、前日の土曜日に配達された箱です。出張中の連れ合いが手配してくれました。

配達屋さんは扉の前に箱を置いて行ったのですが、ふと見ると、底の部分に何やらゴチャゴチャと書いてあります。

If you can read this, then either you’re under this box, or the box is upside down and the Bear inside is getting a headache!

 「もしこれが読めるんでしたら、それは、あなたがこの箱の下にいるか、それとも箱が逆さまになっていて、中にいるクマちゃん(the Bear)が頭痛を起こしているのです!」

どうやら、箱の中にはクマちゃんが入っていて、箱が上下逆さになっているために、頭に血が上ってクマちゃんが頭痛を起こしているよ、という警戒宣言なのです。

もちろん、クマちゃんとは、ぬいぐるみのことです。生きているわけではありません。

それでも、送り手の方たちは、クマちゃんのことをとても大事に思っていて、送っている間にも窒息しないようにって、箱には空気穴(air hole)まで付けてあるのです。

東海岸のヴァーモント州(Vermont)からカリフォルニアへの長い道中も、さぞかし楽に呼吸ができたことでしょう。


そんな細かい芸当に、思わず笑みを浮かべたのと同時に感心してしまったわけですが、こちらが、その噂のクマちゃん。

芸が細かいのはクマちゃん自身も同じことで、腕と足が関節部分からちゃんと動くようになっています。それに、白いTシャツとデニムのオーバーオールも粋に着こなしているのです。

そして、やはりヴァレンタインデーだからと、手には赤いバラの花束を持っています。

もうひとつ膝にかかえている入れ物は、バラの香りのするピンク色のソープ(石鹼)。バラの花びらみたいに、薄くデリケートにできています。

ソープと一緒に、クマちゃんの顔のチョコレートも入っていました。
 どうやら、このお店のトレードマークのチョコのようですが、顔が付いているので、ちょっと食べるのに躊躇してしまいますね。


さて、それでは、英語のお話に戻りましょうか。

表題の upside down と似たような言葉を、いくつかご紹介しておくことにいたしましょう。

まずは、inside out

こちらは内側(inside)が外側(out)になっているという状態で、つまり「裏返しになっている」という意味です。たとえば、このように使いますね。

Wash your jeans inside out.
 「ジーンズは裏返しにして洗いなさい」

この inside out には、know ~ inside out という慣用句もあるようです。

「~に関して(内側から外側まで)徹底的によく知っている」という意味になります。たとえば、このように使います。

He knows the system inside out.
 「彼は、そのシステムのことはとてもよく知っている」


それから、front and center

こちらは、「前」の front と、「真ん中」の center が一緒になって、「最も目立った場所」という意味があります。

たとえば、劇場の座席などは、前の方の真ん中が一番良く観えるので、値段だって一番高いですよね。きっと案内されるときには、こう言われることでしょう。

Your seats are front and center.
 「あなたたちの座席はとっても良い場所よ」

どうやら、こちらは軍隊から派生した言葉のようで、一列に並んだ兵隊の中から一人を呼び出し、前の真ん中(つまり目立ったところ)にいる伍長や軍曹の前に立たせることを指していたそうです。
(参考ウェブサイト: www.phrases.org.uk)

何となく怒られそうで、ありがたくない雰囲気ではありますが、「目立つ場所」だから「卓越した」という比喩的な意味もあるのです。たとえば、こんな使い方がありますね。

You couldn’t miss John. He was front and center in that presentation.
 「ジョンが(どの人だったかって)わからないわけないよ。あのプレゼンテーションでは目立っていたからねぇ」(出典: www.yourdictionary.com)


さて、「前」の front が出てきたところで、「後ろ」の back にいきましょう。

この前置詞には、慣用句がたくさんありますが、たとえば、back and forth

「後ろへ向かって(back)」それから「前へ向かって(forth)」、つまり「行ったり来たり」という意味です。

文字通り、振り子が右へ左へと動くようなことも指します。たとえば、こんな風に。

The pendulum swung back and forth for a while.
 「その振り子は、しばらくの間、右へ左へと揺れていた」

それから、比喩的に、二つの選択肢の間を行ったり来たりして、なかなか決心がつかないような様子も指します。たとえば、このように使います。

I went back and forth between wanting to do it and not wanting to do it.
 「わたしは、やりたい気持ちとやりたくない気持ちで迷っていたわ」

ここで使われている通り、go back and forth between A and B という慣用句で、「AとBの間で行ったり来たりして迷う」という意味がありますね。


ところで、最初に出てきたクマちゃんですが、どうやら彼は、ヴァーモント州の老舗の作のようです。

その名もずばり、The Vermont Teddy Bear Company
Teddy Bearとは、ぬいぐるみのクマちゃんの総称ですね。つまり、ごくシンプルに「ヴァーモントのクマちゃんの会社」!)

「ヴァーモント州にお越しの際は、ぜひ工場を見学して行ってください」と、箱にも書いてありました。

If you are ever in Vermont, come visit our factory at 6655 Shelburne Road in Shelburne, Vermont USA.

調べてみると、このシェルバーン(Shelburne)という街は、人口7千人ほどの小さな街だそうです。ニューヨークとヴァーモントの州境に沿うシャンプレイン湖(Lake Champlain)の湖畔にあります。

なんでも、この小さな街では、シェルバーン美術館と農場に並んで、クマちゃん工場は三大観光スポットとなっているそうです。

近頃は、ショッピングモールに行くと、Build A Bear(クマちゃんを作ろう)というコーナーがあって、自分のオリジナルクマちゃんを作ったりできるそうなのですが、こちらのメーカーでも、お誕生日に、出産祝いに、入院見舞いにと、いろんなタイプのクマちゃんを勢揃いさせているそうですよ。

やはり、クマちゃんは、人間にとって永遠の友なのです!


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