Essay エッセイ
2016年01月22日

ハッピーニューイヤー! とブラウニー

 Happy New Year!

 

 新しい年も明けて、もう3週間。

 

 近頃は、次から次へといろんな事が起きるので、月日が経つのが早く感じますよねぇ。

 

こちらサンフランシスコ・ベイエリアでは、雨季(rainy season)も本番。

 

 おかげさまで、順調に雨が降っています。

 

 雨の合間は、まぶしいくらいの緑。太陽の光は、年が明けてだんだんと強くなってきたので、緑の丘は、まるで蛍光色。

 


 そう、昨年はカリフォルニア州の干ばつ(drought)も4年目に入り、今シーズン雨が降らなければ、これから先どうなってしまうんだろう? と、頭を抱えていたところでした。

 

 それが、1月に雨が降った日数は、1月22日現在で、14日

 

 昨年は、1月から4月の4ヶ月間に、たった10日しか雨が降らなかったので、それを考えれば、大いに嬉しい雨季のシーズンとなっています。

 

 普段は雨が降ると、やれ川が氾濫したとか、崖崩れの心配があるとか、雨を疎(うと)んじる報道が目立ちますが、今年は雨の予報にも、「まあ、雨が降って嬉しいわねぇ」と、ニュースキャスターたちも微笑むのです。

 


 そんな新しい年が明けてすぐ、ご近所さんがあいさつにいらっしゃいました。

 

 ドアを開けると、二軒隣のご近所さんで、

 

Happy New Year! と言いながら、こちらのビン詰めを手渡してくれました。

 

 両手に抱えたタンボール箱には、あと二ビンしか残っていませんでしたので、どうやら、ご近所じゅうをあいさつに回っていらっしゃったのでしょう。

 

 この界隈では、クリスマスカードのやり取りはするものの、新年パーティーとか謹賀新年のあいさつとかはやらないので、あら、珍しいと思ったのでした。

 

 ずしりと重い頂き物は、メイソンジャー(Mason jar)に詰められたもので、なんだか綺麗なので、テレビ棚の上に飾って、眺めておりました。

 

 ホットココア(hot chocolate)の材料かな? と思いつつ。

 

それで、つい先日、手作りカードの中を覗いてみたら、レシピが印刷されていて、どうやらジャーの中身は、ブラウニー(brownie)をつくる材料だったんです!

 

 ご存じの方も多いことと思いますが、ブラウニーというのは、いかにもアメリカ人が好きそうな、チョコレートを混ぜ込んだ、まったりとしたお菓子です。

 

いえ、わたしにしてみたら、あまりに甘いので、一口かじって止めてしまうのですが、まあ、みなさん、嬉々としてブラウニーを召し上がるんですよ。

 

 ですから、生粋のアメリカ人のご近所さんとしては、「誰にでも受ける」と思われたのでしょうねぇ。

(Photo of chocolate brownie by Ɱ – from Wikimedia Commons)

 


 まあ、自分でブラウニーをつくるかどうかは別として、「お菓子の材料をメイソンジャーに入れて配るなんて、オシャレなアイディアねぇ」と感心していたんです。

 

でも、実は、自家製クッキーを焼いて差し上げるのではなく、「材料をジャーに詰めて差し上げる」というのは、近頃の流行りだそうですよ!

 

 ブラウニーの他にも、ジンジャーブレッドクッキー(gingerbread cookies)、チョコチップクッキー(chocolate chip cookies)、オートミールピーナッツクッキー(oatmeal peanut cookies)と、アイディアはいろいろ。

 

 色とりどりの材料は、ていねいに平たく詰めるのがコツだとか。

 

 昨年5月にもご紹介していたように、メイソンジャーにサラダを詰める「メイソンジャーサラダ」が流行りましたが、その頃から、いろんなものを詰めちゃいましょう! と、クッキーの材料にまで派生したんでしょうね。

 

 自分の家で焼き上げると、オーブンから出したばかりのアツアツのクッキーが食べられること。

 

 そして、少なくとも自分で材料から焼いているので、変な混入物はないことがわかること、などが人気の理由かもしれません(この場合は、材料を詰めてくれた相手を信用するしかありませんけれどね)。

 

 というわけで、ご近所さんから頂いたジャーには、下から順に以下の材料が詰められています。

 

1カップの小麦粉、1/3カップのお菓子用ココア、小さじ1/2の塩を混ぜたもの

2/3カップの白砂糖

2/3カップのブラウンシュガー

1/2カップのセミスイートのチョコチップ

1/2カップのヴァニラチップ

1/2カップの砕いたピーカンナッツ

 

 自分で用意するものは、卵3つ、2/3カップのカノーラ油、小さじ1のヴァニラエッセンス。(2/3の表記は、「3分の2」を表します)

 

 ジャーの中身と上の材料を混ぜ合わせ、30センチ四方のベーキングトレイに広げて、180度に熱したオーブンで25分から30分焼くと、できあがり!

 

 爪楊枝をさしてみて中心部が焼けていたら完成ですが、焼き過ぎないのがコツだとか。焼き上がったあとは、ラックの上で冷ましましょう、とのことです。

 

ちなみに、こんなにステキな「メイソンジャー」と、細やかなレシピをくださったのは、男性の方なんです。

 

 二軒隣には、何年か前に男性カップルが引っ越して来られたのですが、新年のあいさつに来られたのが、大きな銀行の近所の支店長さん。

 

 パートナーの方は、めったに見かけませんが、テクノロジー企業にお勤めとか。

 

 ご結婚されているかどうかは不明ですが、今年の暮れは、失礼のないようにクリスマスカードを差し上げようと思います。

 


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