English words
英語ひとくちメモ/場面
English Words 英語ひとくちメモ
2014年11月08日

Excuse(言い訳)

世の中、気乗りがしないことって、たくさんありますよね。

たとえば、学校の宿題をやりたくないとか、なんとなく会社に行きたくないとか、子供も大人も、日々いろんな事情をかかえているものです。

それで、世の中には突拍子もない言い訳(excuse)を考えつく人がいるもので、聞いていて「楽しいな!」と思うこともたくさんあるのです。

たとえば、こちらは、宿題を忘れた子供の言い訳では、もっとも有名なものでしょうか。

The dog ate my homework
 犬が僕の宿題食べちゃった

もちろん、「食べた」というのは誇張でしょうけれど、犬が宿題を噛んで、ぐちゃぐちゃにしちゃったから、持って来れなかったよ、という言い訳です。

My dog ate my homework
 僕の犬が宿題食べちゃった

という風に、「僕の犬」と指定することもあります。


こちらは、どうやら20世紀初頭には使われていた表現だそうで、今では慣用句になっているくらいです。

そう、実際に子供が学校で使う言い訳というよりも、「子供がする言い訳みたいに、理屈が通らないよね」といった風に使われるようでもあります。

たとえば、2年前の今ごろ、オバマ大統領が再選を目指して選挙運動をなさっていたころ、お相手のミット・ロムニー候補を指してこうおっしゃったのが有名になったとか。

“The dog ate my homework” just doesn’t cut it when you’re running for the president
 「犬が宿題食べちゃった」っていう言い訳は、自分が大統領に立候補しているときには通用しないよね

なんでも、アメリカの子供向け専門チャンネル・ニコロディオン(Nickelodeon)では、大統領選挙の直前に、子供たちから候補者に質問を投げかける特別番組を放映するそうです。
 が、この年は、「出演するよ」と確約していたロムニー候補がドタキャン

その「非礼」に対して、オバマ大統領のジャブが飛んだのでした。

子供だって、ちゃんと説明してあげないと、先生が減ったり、教室がぎゅうぎゅう詰めになったり、ビッグバード(『セサミストリート』みたいな子供向け公共番組)の予算がカットされたりって、いろんなことが納得できないだろう、と。

英語で homework というと、ちゃんと調べたり、説明を考えたりと、自分で努力することを指すので、大統領候補なら「宿題を持って来なかった」なんて言い訳はできないよ、というわけです。

このときは、子供たちは「オバマ大統領が勝つ」と予測したそうですが(65%の得票率)、1988年に始まった7回の特別番組のうち、子供たちが間違ったのは、たった一回きりだとか!


とまぁ、子供たちの勘は驚くほど鋭いわけですが、大人になってくると、人生経験も豊富になりますので、それこそ独創的な言い訳を考えつく方がたくさんいらっしゃいます。

こちらは、「今日は会社には行けませんよ」という言い訳の中から、力作4例

まずは、

I am stuck in a blood pressure machine at a grocery store
 スーパーマーケットの血圧計にはまってしまいました

たぶん、ドラッグストアを兼ねたスーパーには、血圧計が置いてあったのでしょう。そこで健康を気づかって血圧を測ってみたら、腕をはずせなくなってしまいました、という言い訳です。

お次は、

I tried to dry my uniform in the microwave and (it) caught fire
 電子レンジで制服を乾かそうとしたら、火を吹いてしまいました

アメリカでは、何かを乾かそうと思って電子レンジで失敗した話をよく聞くのですが、大学の物理の先生が「ある女性が犬を電子レンジで乾かそうとしたら、犬が死んじゃった」と、スゴい例を使って講義したのが今でも頭を離れません。

一方、こちらは、ひねりのある言い訳です。

I accidentally got on a plane
 間違って飛行機に乗ってしまいました

どうやったら間違って飛行機に乗れるのかはわかりませんが、ときどき間違って置いてきぼりになることはありますよね。

そうなんです、連れ合いは出発ゲートで仲間と真剣に議論していたら、いつの間にやら、飛行機がいなくなったことがありました!

そして、こちらは、ほんわかとするような秀作です。

I woke up with a good mood and didn’t want to ruin it
 朝起きたらいい気分だったので、台無しにしたくはありませんでした

わかります!

気分がいいときには、海にでも行きたいですよねぇ。

以上4例は、公共放送のビジネス番組『Nightly Business Report』(10月23日放映)で紹介されたものですので、どれも実際に使われた言い訳なんだと思います。


そうそう、先日サンフランシスコで開かれたジャイアンツの優勝パレードでは、やっぱり、言い訳を使った人も多かったようですよ。

パレードは正午に始まったので、お昼にオフィスを抜けて、サンドイッチをぱくつきながら見物している人もたくさん見かけました。

けれども、熱烈なファン(die-hard fan)は、夜明け前にはマーケットストリートで陣取りをしていたらしく、そういった方々の中には、仮病を使った方もいらっしゃるはずです。

実際、夕刻スターバックスでミーティングの相手を待っていると、閉店前のお掃除を始めたお姉さんが、ブツブツとおっしゃっていました。

He said on the phone, “Oh, I’m not feeling well today”, but that must be an excuse
 彼は電話で「今日は具合が悪いんだよね」と言ったけれど、そんなの絶対に言い訳よね

I’m not feeling well(具合が悪いです)とか

I must be running a fever(熱があるみたいです)

というのは、言い訳の王様。だいたいみなさん、コホッ、コホッと電話口で咳をしながら演技をなさるようではあります。

アメリカは、就業に対しては厳しい国なので、無断欠勤は「即・免職!」の立派な理由になります(実際に一日でクビになったケースを知っています)。

ですから、余計に、あ~でもない、こ~でもないと、独創的な言い訳を考えつくのかもしれませんね。


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