English words
英語ひとくちメモ/おもしろ表現
English Words 英語ひとくちメモ
2016年03月31日

Will happen when it happens(いつか起きるさ)

 今日は、なんとなく「当たり前」に感じる表現をご紹介いたしましょう。

 

 It will happen when it happens

 

 直訳すると「それが起きるときに起きるでしょう」

 

 というわけですが、

 

 「いつ起きるかはっきりとは言えないけれど、いつかは起きるさ」

 

 といった感じでしょうか。

 

 It will の代わりに、It’s going to を使って、

 

 It’s going to happen when it happens

 

 「まあ、気長に待っていれば、ちゃんと事は起きるから、そんなにジリジリしないでよ」

 

 と、安心させる意図も含まれているでしょうか。

 

それで、誰がおっしゃった言葉かといえば、カニ漁の漁師さん。

 

 先日『カニさん、カモ~ン!』と題して、ようやく今ごろになってカリフォルニア州の「カニ漁」が解禁されたお話をいたしました。

 

 復活祭(今年は3月27日)が終わってすぐの火曜日、待ってました! とばかりに、漁師さんたちが一斉に太平洋に向かったのでした。

 

 その漁師さんに「いったい、いつになったら地元のカニがお店に並ぶの?」と記者が質問すると、返ってきた答えがこちら。

 

 It’s going to happen when it happens

 起きるときに、ちゃんと起きるんだから(気長に待っててよ)

 

この場合、it というのは、「カニが店頭に並ぶ」ことを指すわけですが、

 

 「カニが店に並ぶときに、並ぶんだよ」とは、ごく当たり前の話ではあります。

 

 言わなくても、わかっているよ、と返したくなるようなお言葉です。

 


 実は、こういった「当たり前に聞こえる」英語の表現って、よく耳にするんですよ。

 

 たとえば、こんなのがあるでしょうか。

 

 I’ll get there when I get there

 わたしは(目的地に)着くときに着きますよ

 

there「あちら」というのは「目的地」の意味)

 

ある人がどこかに旅立とうとしているとき、

 

 When will you get there?

 あなたは、いつ着きますか

 

 と、尋ねた人がいたとします。

 

 その言葉の中に、

 

 How soon will you get there?

 どれくらいすぐに、あちらに着きますか(すぐに着いてくれないと困るのよ)

 

 といった「詰問」の口調が隠れていたりすると、

 

 I’ll get there when I get there

 (そんなに心配しなくても)着くときには、ちゃんと着くわ

 

 と、切り返すことがあります。

 


 こちらも、同じような表現になります。

 

 We’ll get there when we get there

 わたしたちは(目的地に)着くときに着くんだから

 

この表現は、一家でドライブをしているときなどに、よく耳にします。

 

 何時間かすると、子供たちが車内で飽きてきて、こんなことを聞くんです。

 

 Are we there yet?

 ねぇ、まだ着かないの?

 

(「わたしたちは、まだあちらにはいないの?」という言い方が「まだ着かないの?」という意味になります)

 

 すると、なだめるように

 

 We’ll get there when we get there

 心配しなくても、そのうちに着くわよ

 

 と、お父さんやお母さんが説明するのです。

 


 同じように、なんとなく当たり前の表現には、こういうのもあります。

 

 It is what it is

 

 直訳すると「それは、そのようなものである」というわけです。

 

 ここで what it is は、「そのような存在」といった意味ですね。

 

 ですから、It is what it is とは、

 

 「ま、それって、そんなものなんだから、いろいろ心配したってしょうがないじゃない」といった感じになるでしょうか。

 

 漠然としていて、ひどく哲学的な響きでもありますが、実は、日常会話でよく使われる表現なんですよ。

 

 「もともと、それってそんなものなんだから、ごちゃごちゃ悩まないで、そのまま受け入れようよ」

 

 みたいな含みもあるでしょうか。

 

たとえば、せっかく洗面台を取り付けたのに、スペースの都合で、シャワーまで手がまわらなかった場合、

 

 Oh well, it is what it is

 ま、(スペースの都合で僕のせいじゃないんだから)仕方ないよね

 

 などと、言っておきたいときに使います。

 

(写真は、かの有名な「オリエント急行」の室内の洗面台。昔のままを再現しているので、列車にシャワーはありません)

 

 それから、この表現は、過去に起きたことに対しても使えます。

 

 It is what it is

 そのような出来事だったんだから、今さらしょうがないよね

 

 といった風にも使えます。

 

 漠然として哲学的であるがゆえに、なかなか万能な表現でもあるでしょうか。

 


 というわけで、「当たり前」のようだけど、かなり便利な表現。

 

 聞き慣れないと、なんのことだかわかりにくいけれど、慣れると、いろんな風に使えて重宝する表現。

 

 それが、

 

 It’ll happen when it happens

 

 だったり

 

 We’ll get there when we get there

 

 そして

 

 It is what it is

 

 というわけなのでした。

 

ときに、ジリジリと心配するよりも、

 

「なるようになるさ」と、受け入れた方がいいこともありますよね。

 

 

 


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